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夢のこと〜spin off

たけちゃんForever(10)ー最終回ー

卵を産んでしばらくして、たけちゃんのおなか…お尻に近い辺りが、ポコっと膨れてきた。だんだん大きくなって、歩くとき床に擦れるようになった。そのせいでムズムズするのか、嘴で掻いて、羽が抜け、肌が露わになってしまった。ますますムズムズするのだろう…

たけちゃんForever(9)

3代目たけちゃんは弟のことが大好きだった。好きすぎて、発情してしまった。いや、別に弟のことが好きでなくても、お年頃ってことだったのかもしれない。 LOVE♡ 弟の帰宅が遅いと、もー大変。母が「もう寝なさい。」と、たけちゃんを籠に入れて、まぶしくな…

たけちゃんForever(8)

3代目たけちゃんは、人間が何か食べていると、嘴で口元を突っついてくるようになった。床で遊んでいても、足を伝って這い上がり、あっという間に肩まで登ってくる。 自分にもちょうだい! 肩の上から身体をめいっぱい伸ばすが、人間の口元には届かない。落っ…

たけちゃんForever(7)

5月。休日の朝。 野球部の試合の全校応援のために、制服を着て家を出ようとした時だ。※野球部は弱かったらしいのだが、この年は珍しく勝ち進んで、そこら辺のグランドじゃなく、大きな球場で試合があったのだ。玄関のドアを開けて、外に1歩踏み出そうとした…

たけちゃんForever(6)

2代目たけちゃんが亡くなってから、さほど間を置かずに、別のセキセイインコがやってきた。身体は淡くぼんやりした黄色で、目が赤い。 今回、我が家のセキセイインコのことを書き始めてから、この子の名前を忘れていることに気づいた。どうしても思い出せな…

たけちゃんForever(5)

水死や凍死の憂き目に遭いながらも、たけちゃんは毎日元気に遊んでいた。 突然の別れ ある夏の夕方、開けっ放しのベランダの窓から猫が侵入してきた。母と弟と3人で夕食を食べていた時のことだ。 カーテンがフッと揺れて、あっ!猫だ!と思った時にはもう遅…

たけちゃんForever(4)

まさちゃんがいなくなった後、母は別のセキセイインコを飼おうとはしなかったので、たけちゃん(2代目)は、人間の愛情をほしいままに、そして相変わらず籠の外で暮らしてゆくのである。 アイドルのたけちゃん たけちゃんは、偶然身につけたすごい芸で我が家…

たけちゃんForever(3)

『たけちゃんForever(1)』でも書いたが、我が家では鳥を籠から出しっぱなしにしている時間が長い。そのままにして家族全員が出かけることもあった。 悲劇 ある日、買い物から帰宅し、車庫に車を入れている父以外の3人が、先に家の中に入った。すると、リビ…

たけちゃんForever(2)

初めて飼ったセキセイインコが逃げてしまってから数年後、我が家は引っ越した。小学校5年生の頃だ。 ワイルドなセキセイインコ 新しい家で再びセキセイインコを飼うようになった。名前は「てる」である。これについては、いったいおかあさんのセンスってどー…

たけちゃんForever(1)

小さい頃、セキセイインコを飼っていたのだ。我が家では夜寝るとき以外は鳥籠を開けっ放しにしていて、ほとんどの時間をリビングの床やテレビ台の裏やソファーの背もたれの上なんかで自由に遊んでいたのであった。 カゴの外は危険がいっぱいで、掃除機に吸い…