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セキセイインコにエサをあげ忘れる夢〜同じ夢シリーズ2

同じ夢シリーズ

ワンルームのマンション。幅1mほどの作り付けの収納スペース。いわゆる「押入れ」のように上下段に分かれているが、幅は1mほどだし、襖ではなくドア式。上の段には何かいろいろと収納されているが、下の段には何も入っていない。

「ピィ」下の段の奥の方、暗がりの中から、か細い鳴き声がした。

えッ?鳥を飼ってたっけ?うわっ!そーだよ、飼い始めたんだよ、セキセイインコを!え?だけど、エサ、あげてないよ?いつから?小さな鳥は1日でも水とエサがなくなったら死んぢゃうって聞いたよ。よく生きててくれたよ。

生きていたことに驚くとともに、この奇跡を心から喜ぶ。

下の段を見ると、小鳥が明かりの届いてるところにソロソロと進み出てきた。水色のセキセイインコだ。

うわーーーっ!ごめんねーーーっ!!どんなにひもじかったことだろう。苦しかったよね?かわいそうに。もう絶対に忘れないからね。自分はなんてひどいことをしちゃったのかーー!なんでエサをあげ忘れる?ってか、飼ってることを忘れるなんて!自分は人非人だーーー。本当に、なんてことを…ごめんね…なんてひどいことを…

これ以上ないってくらい自分を責めてる最中に、ハッと目がさめる。

3度目あたりから、
もう絶対に忘れないからねって誓ったのに、またやってしまうなんて!
本当に本当に今度こそ絶対に忘れないからねーーー((((;゚Д゚)))))))
というのが加わった。
回を重ねるごとに、自分の罪深さが増してゆくのである。

 

以前、我が家でセキセイインコを飼っていたことがある。何羽か飼った中に、この夢に出てくる水色のセキセイインコがいた。まさちゃんである。

まさちゃん

まさちゃんには、毎日ちゃんとエサも水も与えられたし、もちろん、家族から忘れられてたってこともない。しかし、人間の不注意というか、物事を軽んじて考える罪というか、ま、とにかく人間のせいで、まさちゃんは死んぢゃったのである。窓を開けたまま家を留守にしている間に、おそらく猫に食べられたのである。

一緒に飼っていた「たけちゃん」の方が人気があり、まさちゃんはイマイチ不人気だった。そのまさちゃんが家族に看取られずに死んだというのがかわいそうで、そして、まさちゃんをたくさん愛してあげなかったから、こんなことが起きたんじゃないか…と、漠然とではあるが、思っていたような気がする。

 

しかし、「自分のせいで小鳥が命を落とし(そうになっ)た」ことに関しては、もっと直接的な原因というか、体験があるのだ。名前は、かわいそうなことに、思い出せない。「ピーちゃん(仮)」としておく。黄色いセキセイインコだ。

ピーちゃん(仮)

病弱なピーちゃん(仮)は、いつもタオルにくるまれて、母のエプロンのポケットの中や、他の家族の膝の上にいた。プルプル震えていたり、目を閉じてウトウトしていることが多かった。

ある日、自分の不注意で、タオルにくるんだピーちゃん(仮)を死なせてしまった。蚊をパチンと殺すことはあったが、鼻で息をする生き物を死なせてしまったのは初めてだった。もちろん、ピーちゃん(仮)がかわいそうだったし、自分が悪いとも思った。しかし、さすがに人非人だとまでは思っていなかった。なぜか夢の中では罪の意識が増幅されている。

 

我が家の人気者は常にたけちゃんであった。まさちゃんもピーちゃん(仮)も、我が家にいた期間は短かったので、エピソードと言えることもなく、家族の記憶にどの程度残っているか分からない。なので、こうして夢に出て、「忘れないでね」と言っているのかもしれない。