発表!登場人物が愛おしい三大小説

厳しい本棚事情

部屋が狭く、これ以上本棚を増やすことができない。

読みたいと思ったら(お金もないくせに)ドカっと買ってしまうタイプなのだが、それでも、買う時点で一応「ずっと置いておく本」と「BOOKOFF行きの本」を決めている。
最近は、買ってきてから読みはじめるまでの間、本を仮置きする余裕すらないという本棚状況なので、今後は「BOOKOFF行きの本」に分類されるものは電子書籍に取って代わられるだろう。

小説はそもそも文庫本しか買わないように努めているが、他との優先順位の関係で買う数自体も減っている。芥川賞作品は、ハードカバーを揃えていた時期があったが、ここ何年も買っていない。文庫版が出る頃には、買おうという気持ちがなくなってさえいる。本屋大賞などの話題の本も、文庫本で読もうと思っているうちに、他の本が割り込んできて、買わないままに…。

さて、そんな厳しい立場にある小説本の中で、「これは絶対に取っておく!何度でも読みかえしたい!なんだったら、もう1冊買っておくか?」という本が何冊かある。
これらの作品の何が好きかって、ストーリー展開の妙とか情景描写の巧とか言葉の美しさとか、社会の歪みとか心の闇とか、感動とか希望とか、そういうことじゃないんだな。登場人物がなんと愛おしいことか!ってことなんだな。

というわけで、【登場人物が愛おしい三大小説】を勝手に発表する!

第3位

『哀しい予感』吉本ばなな/文庫版
哲夫

 

第2位

アルジャーノンに花束をダニエル・キイス(小尾芙佐訳)/日本語改訂版1989年
チャーリイ&アルジャーノン(ねずみ)

 

第1位

『春の夢』宮本輝/文庫版
哲之&トカゲのキンちゃん(とかげ)


ちなみに、脳内に再生される哲之と哲夫は、すっかり斎藤慎太郎6段である。