パイロットから宇宙飛行士へ

民間航空会社のパイロットとして初めて宇宙飛行士に!

って、そもそも、宇宙に行った日本人なんて、TBSの秋山さんを含めてまだ10人だからね。誰が宇宙飛行士になったとしても、「主婦として初めて宇宙飛行士に!」とか「数学の教師として初めて宇宙飛行士に!」とか、とにかく「初めて」なんじゃないの。
第一、宇宙飛行士で元パイロットって、そんなに驚くことでもないような。


秋山さん以降の宇宙飛行士(数字は宇宙に行った順番。白丸はこれから)
【85年選抜組】
毛利衛さん(1948年生まれ)
北大理学部化学科卒→北大大学院理学研究科化学専攻修士号取得→南オーストラリア州立フリンダース大学大学院理学研究科化学専攻博士号取得→北大工学部講師、助教
向井千秋さん(1952年生まれ)
慶應大学医学部卒→慶應義塾大学病院外科医
土井隆雄さん(1954年生まれ)
東大工学部航空学科卒→東大大学院工学系研究科博士課程(宇宙工学)修了→ISASJAXAの前身)研究生→NASA研究員
【92年選抜組】
若田光一さん(1963年生まれ)
九大工学部航空工学科卒→九大大学院工学研究科専攻修士課程(応用力学)修了→JAL
【96年選抜組】
野口聡一さん(1965年生まれ)
東大工学部航空学科卒→東大大学院工学系研究科修士課程(航空学)修了→IHIの航空技術者
【99年選抜組】
星出彰彦さん(1968年生まれ)
慶応義塾大学理工学部機械工学科卒→NASDAJAXAの前身)→UNIVERSITY OF HOUSTON CULLEN COLLEGE OF ENGINEERING航空宇宙工学修士課程修了
山崎直子さん(1970年生まれ)
東大工学部航空学科卒→東大大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了→NASDAJAXAの前身)
古川聡さん(1964年生まれ)
東大医学部卒→?どこかで臨床医(消化器外科)
【09年選抜組】
油井亀美也さん(1970年生まれ)
防衛大卒→航空自衛隊のパイロット
⑩大西卓也さん(1975年生まれ)
東大工学部航空宇宙工学科卒→ANAのパイロット
金井宣茂さん(1976年生まれ)
防衛医科大医学科卒→医者


※以上、JAXAのホームページを参照したよ。

JAXAの宇宙飛行士 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA

 

(秋山さんを除く)11人の宇宙飛行士の出身大学
東京大学 :5名
防大・防医大:2
慶応義塾大学:2
北海道大学 :1
九州大学 :1

おう。やはり、東大だよ。

(秋山さんを除く)11人の宇宙飛行士の前職
医者:3
非民間企業技術者・研究者:3
民間企業技術者・研究者:2
パイロット:2
大学の先生 :1

くぁーっ。自分もなぁ〜。もっと早く自分の好きなことに気付けたらよかったのになぁ(>_<)
…と思った君。諦めなくてもいいかもだよ。


床屋さんやコックさん

2007年10月。グアムに行く飛行機で、隣の座席のおじさんが「ボク、どこに泊まるの?」とか「大きくなったら何になりたいの?」みたいに話しかけてきてくれた。
いろいろ話すうちに、月の周回軌道に入る「かぐや」を捕捉するグアムのレーダーサイトに行くJAXAの人だと判明。年齢的に、たぶんエライ人だと思う。

そのおじさんが、将来宇宙に行くのは床屋さんとかコックさんとか、いろんな職業の人だって言ってた。つまり、月に基地ができたりして、人が宇宙に長期滞在するようになると、髪を切る人や食事を作る人が必要になるってことらしい。「美容師として初めて宇宙に!」とか「日本食の料理人で初の宇宙飛行士!」みたいなことが起きるわけで、そのうち、「初めて」なんていちいち言ってられなくなるんだろうなぁ。あ、南極料理人なんて方もいたよなぁ。

 

でも、もう少し先の未来も果たしてそうなのか?とも思う。未来の宇宙滞在者は、遺伝子操作で髪が伸びなくなった人やサプリメントだけで生きる人かもしれない。

 

JAXAのおじさんは、「ボク。大きくなったらおじさんと一緒に宇宙のお仕事しようね!って、おじさんはその頃はもういないか?ガハハ」って言ってたけど、元気かな。