『孤高の人』全17巻、読みました。

ついでと言ってはなんですが、『岳』に続いて山登り系コミックを購入、電子書籍10%Offで。

 

面白かったのだけど、なんか、絵の一コマが大きくて。いや、もう、コマとかじゃないんだ。一つの絵で1ページとか見開きになっていて文字が一切ない、なんていうのが何ページも続いていて、あっという間に読み終わってしまった。
ディテールにこだわって細かく丁寧に描かれているので、クローズアップの小さいコマだと、一体何の部分を描いているのかかえって分からなかった。風や雪が吹き荒れたり、氷や岩が崩れ落ちたりする場面も、なにがどうなってるのか分からなくて、目を凝らして読んだ。きっと、山が好きな人には分かるんだろうな。

極限状態で山に登るシーンで、Amazing Graceの歌詞と嵐に巻き込まれた船の絵が延々と続いたのは、何だったのか?奴隷を船で運んで富を得て、嵐をきっかけに信仰に目覚めたって人が書いた賛美歌だそうだが…。山登りに詳しい人であればピンとくるのかな。

孤高の人』の森君と『岳』の三歩君が一緒に組んでれば、よかったのにねぇ。

 

『岳』は『ビッグコミックオリジナル』誌に2003年から不定期、2007年から2012年が定期で掲載。
孤高の人』は『ヤングジャンプ』誌に2007年から2011年に掲載。
森君がK2を目指しているのは、連載の比較的早い時期に分かったから、三歩君は登らなかったのだね。未登頂ルートを荒らすわけにいかないもんね。
コラボ企画的なもので、偶然、同時期に同じ山か近くの山を登っていて遭遇しちゃた、なんてゆーのも読んでみたかったなぁ。