『神々の山嶺』全5巻、読みましたー

夢枕獏さんの小説本ではなく、谷口ジローさんのコミックの電子書籍版。『岳』、『孤高の人』に続いての山登り系一気読みである。

全巻セット20%OFFだったところに、さらに20%OFFクーポンを使ってゲットした。

 

読みながら、ついつい、羽生の姿に阿部ちゃんを重ねたりしたのだが、原作の小説も読みたいし、映画も観たい思った。もちろん、深町にもV6岡田君を重ねてみたが、なんかピンとこない。小説や映画ではどのように描かれているのか、比べてみたい。

 

映画・テレビドラマの『海猿』シリーズが好きだ。生き残るための方法を考える。背中に人を背負い、片手で誰かの腕を捕まえ、残る片腕一本で梯子に取り付いて、必死に登る。

ダイ・ハード』シリーズも。満身創痍でも、諦めず、考えて、敵を一人ずつやっつけていく。

 

「ぬぅおぉぉーーーーぅっ(((((( *`Д´)/))))」系の話が、好きなのだ。

あり合わせのもので武器を作ったり身を守る方法を考えるための知識や知恵、絶体絶命の状況でも失われないい冷静さと勇気、鍛え抜かれた肉体。自分は、「いざというときのために学ぶのだ!」と思いながら、『海猿』や『ダイ・ハード』を観ていた。(イザって、いつだよ?所詮、映画の中の設定じゃん。というご意見もあるかと思いますが、その辺りは別の機会に…)

 

しかし、山登り系は、同じ「ぬぅおぉぉ」でも、なんかちょっと違う。

そう、登頂後、死んでしまうのだ。「ぬぅおぉぉ」は、頂上に立つために発動される。自分が生還するためには発動されない。生還した『孤高の人』(コミック版)の森君の場合も、登頂後、死に物狂いで降りてくるシーンは描かれていない。(降りる方がもっともっと「ぬぅおぉぉ」だったはずだが、生還という結末を選択した過程やら背景やらで、描けなかったのだろうとも思う。)

あと、どんなに冷静で賢くて強靭な肉体を持つ天才クライマーでも、落石とか雪崩に遭ったら、なす術もない。諦めないとか根性とか、まるで関係なし。垂直の壁をどんなに「ぬぅおぉぉぬぅおぉぉ」してクリアしても、その後、緩やかなところを雪崩に襲われて、あっけなく死ぬ。

 

つまり、「いざというときのための学び」より、ただただ面白くて読んじゃったってことでした。他にも山登り系ってあるんだろうか?調べてみよう。