『先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています! 鳥取環境大学の森の人間動物行動学』読みました。

花火の音がドドンッ!ドッパンドッパン!ゴゴゴゴ!パラパラパラパラ…と聞こえている。

はぁー夏ですなぁ。

 

さて、今日は、『先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています! 』と『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています! 』の2冊を読んだよ。

 

一昨年の秋、『ヒト、動物に会う―コバヤシ教授の動物行動学―』を読んで、小林朋道先生を知った。調べてみると、小林先生の著書には、「鳥取環境大学の森の人間動物行動学」というサブタイトルをつけた『先生〜!』シリーズが8冊あることが分かり、このうち、7冊を一気に読んだ。

※以下、サブタイトルは省略。

①『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 』2007年

②『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています! 』2008年

③『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています! 』2009年

④『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています! 』2010年

⑤『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 』2011年

⑥『先生、モモンガの風呂に入ってください! 』2012年

⑦『先生、大型野獣がキャンパスに侵入しました! 』2013年

⑧『先生、ワラジムシが取っ組みあいのケンカをしています! 』2014年

 

その時たまたま書店になかった最後の8冊目を、ずっと気になりながらも買えずにいる間に、去年、9冊目が出た。

⑨『先生、洞窟でコウモリとアナグマが同居しています! 』2015年

 

で、今年の春に「ほしい本」に登録したものの、羽生さんの名人戦で気持ちが凹んで、そのままにしてあった残りの2冊を、この度、ようやく購入したのだ。


このシリーズは、大学で研究用に飼っている生きものや大学周囲の自然の中で暮らす生きものと小林教授(&学生達)とのドタバタオモシロシミジミ話を綴ったもの。

エヘン!僕はいちおー専門家だからね!自分くらいになると分かっちゃうのさ!と自分で自分を上げといてからの失敗話など、小林先生の語り口もお茶目である。ちょっとノリ過ぎではあるが…。でも小林先生の動物への愛情と興味がよく伝わってきて、イヤな感じはしない。
シリーズもこれだけ毎年続いてくると、ネタの重複感がチラホラというか、似たような話も散見するが、そこはご愛嬌ってことで。

もちろん、生きものの生態や、環境保全のための様々な活動について、興味深いお話がたっぷりだ。

 

楽しく、スイスイ読める本。小学校高学年から中学生にお薦め。

しかし、子どもが自分のおこづかいで買うにはチョットお高いかも。このシリーズは、1冊1,728円なんだよ。
内容がホワッとしてるし…だって、小林先生の専門分野における研究の成果が示されているわけでもなく、この本を書くためにあえて何か実験してみるわけでもなく、日常を(ま、その日常自体が、実験ゴコロ満載なのだが)綴っていたら面白い話になったという体の?それに、生き物たちの写真がモノクロで、残念ながらどこがどうなっているのか判然としないものが多いし。あ、でも、ヤモリやモモンガの写真はカワイイぞ。

 

さて、読み終えてから調べてみたのであるが、っていうか、当然予測できることなのに考えないようにしていたのであるが、今年の5月にシリーズ10冊目が出ていたという…(´・_・`)

⑩『先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています!』2016年

 

10冊目、どうしようか?何冊まで続くかなぁ。悩ましい(´・_・`)