競馬場のバイト(1)

こんな、どうしようもないブログを読んでくれる、ありがたいお方がいて、その方のブログに、競馬のことが書かれている。

で、実は以前、バイトしたことがあるんだな、夏の競馬場で。

 

昔のことなので、記憶に誤りがあるかもしれないが、そこはご容赦くだされ。

ズラ〜っと並ぶ窓口で、対面でひたすら馬券(勝馬投票券だな)を発券する人とお金を扱う人。2つの隣り合った窓口ごとに、サポートの人が1人付く。5人一組で2窓口を、役割を交代しながらの仕事だった、と記憶している(いや、発券とお金は一人でやっていたのだったか?自信がない)。

火事?ってくらいけたたましく締切のベルが鳴ると、一斉に窓口単位でお金のカウントが始まる。

そういえば、競馬場にいたというのに、競走馬を目にした記憶がないなぁ。

 

ほとんどがベテランのおばさま。そんな中で自分は数少ない学生だ。世間知らずのくせにチョットとんがった若者だよ。でも、チームを組んだおばさまたちにかわいがってもらった。休憩時間には、先を争って菓子を勧めてくれた。たまに職員の人に、あなたこっちに来て、って言われて、別の窓口に配置されたこともあったが、バイト期間を通じて大抵は一番端っこの窓口だったよ。

 

で、おばさまが言うには、端っこの窓口にはユーシューな人が配置されるのだとか。

 

自分は競馬場のバイトは初めてやるわけで、ユーシューもなにもないでしょ、とは思ったが、見ると、端っこの窓口にはお客さんがたくさん並んでいる。馬券売り場にあふれていたお客さんがサーッと波が引くようにいなくなった後、ホントにホントの締切直前のスリリングな状況でも、真ん中の窓口が開いているにも関わらず、なぜか端っこの窓口に並んでくる人たちがいる。

パドックや観客席との位置関係というか動線の関係なのだろうか?人間の心理の関係なのだろうか?それとも風水的な?

とにかく、たくさんのお客さん相手に、かなりのスピードで発券して、お金のやり取りをして、数えて…なので、ユーシューじゃなきゃ、とまではいかずとも、バカじゃ勤まらないだろうなぁと受け止めておいたよ。

 

あるいは、ユルユルできる真ん中方面の窓口は、若者にはわからない大人の事情で特定のおばさま達が独占していたのかもしれない。派閥間の抗争に敗れたおばさまが、「なにさ!わたしたちはユーシューだから端っこなのっ!」ってことなのか?…わからない。

 

対面だと、案外怖い目に会うことはない。後で思うに、電話の方が怖いお客さんがいたと思う。後ろにサポートのおばさまがいてくれたのも心強かったな。

 

自分はギャンブルをやらないのだが、以前、一度だけ馬券を買ったことがある。競馬好きの友人に誘われて府中競馬場に行ったのだ。ま、カスリもしなかったけど。

バイトしてた競馬場は、どーなってるんだろ?場内で馬券って売ってるのか?今は自販機か?

 

夏の競馬場の思い出、でした。