三浦さんの疑いが晴れてよかった٩( 'ω' )و

三浦さんの出場停止が解かれないまま竜王戦が終わり、以前ほど将棋の対局をチェックする気が起きず、1年ぶりにボビー・フィッシャーの『チェス入門』を取り出し、インターネットのチェスのサイトを見たりして、チェスの勉強をやってた。羽生さんの対局もなかったしね。

チェス、難しいけど、面白い。来年は、もうちょっと気合い入れてチェスをやってみようかな。

 

で、驚いてしまったですよ。 

来期A級順位戦11位って何?9位の間違いじゃないの?だって、B1から上がってくる二人が10位11位でしょ?

 

第三者委員会の報告書概要を読み、会見の様子もニコ生で観た。 その後の報道で連盟の会見でのやり取りも知った。

 

浦さんにかけられたカンニングの疑いが晴れた。これはホントよかった。疑惑の根拠とされた長時間(31分?だったっけか?)の離席はなく、指し手の一致率なんてものは当てにならない数値だということ。スマホなどの電子機器類の徹底調査の結果、不正を行なった証拠はなかったということ。元検事総長さんは「こんなんで疑うとか処分するとかチャンチャラおかしい」って言いたいところを、言葉を選んでいたように見受けられた。

 

盟が下した処分の妥当性については、根拠がこんなに希薄なので今となっては不当処分の疑いも出てくるが、その当時の状況を鑑みるとやむを得なかった、とのこと。

やむを得なかった、というレベルで「妥当」と言っているのに、この期に及んで青野さんがお墨付きをもらったのごとく「妥当」だと強調していたのが、悲しい。

 

日デジタルの記事には、連盟の顧問弁護士の言葉があった。すごくまっとうで、事前に相談されていれば、この弁護士先生は「処分はマズイよ」って言ってたのではないかと思えた。あるいは、弁護士の意見を無視して、処分したのかもしれない。

『連盟の弁護士として。この事件は最初から非常に不正行為の認定が難しい。なぜかというと、ソフトは対局前、対局後は使ってもかまわない。対局中に利用したかどうかがポイント。直接証拠でいうと、本人が「やりました」というか、「やっているのを見ました」という人がいない限り、直接証拠はない。次は機器を使ったかという物証で調べるしかない。物証に残っていなければだめ。あとは状況証拠。頻繁に席を立つとか、特殊な不自然さが積み重なっているとか、一致率とか。だから最初の時点で「出場停止処分が妥当か」と言われたときに、第三者委の報告書をみても、その当時ソフトを使ったのではないかという疑念が強かったと書いてある。しかも竜王戦が3日後に迫っている。そういう状況下で三浦さんを出場させたときに、この棋戦大丈夫だろうかとファンも心配するんじゃないかと。いろんなことを考えると、選択肢の幅がない状況でやむなくそういう選択をしたということ。第三者委も「これがいい」と言っているわけではなく、「やむをえない」選択だったと。選択肢が少ない中で出場停止を選ばざるをえなかったのは、「そこは分かりますよ」というのが報告書の神髄。』

digital.asahi.com

顧問弁護士にこう言われちゃうほど、連盟は大間違いをやらかしたんだよね。そこを理解できてるのか…エライ人たちは? 

 

三者委員会が言う「三浦さんを正当に遇する」こと、連盟の顧問弁護士が言う「三浦さんがいろんな意味で損害を被っている事実はあるので、そこはきちっと連盟は責任を今後、話し合いをしてやっていく必要がある。」ことが、連盟のエライ人たちにきちんと受け止められているか心配だ。

 

三浦さんの会見は、観ていて泣きそうになった。

 

渡辺さんのことをどう思うか聞かれて、「何度も対局してきた間柄なので、わかってくれると思った。」って…(>_<)悲しかっただろうな。

自分は、今年の将棋イベントで羽生さんと三浦さんの対局を見たのだが、公式戦じゃなくてもあんなに真剣に対局してくれるんだって感動したんだよ。ああやってライバルとして戦いながら、「アイツには負けたくねー!」とか、もちろん負けたら「クッソー!」って思うだろうけれど、高いレベルでしのぎを削ってる者同士なら分かりあえてるって思いが三浦さんにはあったと思うよ。だから渡辺さんだけじゃなく、他の理事からも疑われて責められて、相当堪えたと思う。竜王戦挑戦権を剥奪されたことももちろん悔しかっただろうけど、それよりも、疑われたことの方が悔しく悲しいことだったんじゃないかな。

会見では、誰かを非難するようなことは一切発せず、ただ、何度も「無理だと思うんですけど」「難しいでしょうけど」という言葉を付けながら、元に戻してほしいと訴えただけ。連盟のエライ人たちは、三浦さんのたった一つの望みに応えるために、スポンサーに頭を下げまくって身銭を切るくらいのことはしてくれるのだろうか?もちろん、三浦さん自身も無理だろうなと諦めているとは思うけど、それでも頭下げて頼んでみるくらいできるんじゃないのかな。あっさりと「竜王戦は無事に終わった」とか「番勝負は成立している」とか…さ、誰のせいでこんな事態になったのか考えたら、そんなこと言えるか?って思ったよ。三浦さん、こうなったらもう、(そんなに執着してないとは思うけど)お金たっぷり貰っちゃいなよ。

あと、同席した弁護士さんは、クライアント(三浦さん)の(おそらく)連盟や他の棋士と敵対したくないという意向を酌んで、決して挑戦的な言葉は使わず、代理人としてよい働きをしていたと思う。

 

そんな中で連盟ホームページに載ったお知らせ。

www.shogi.or.jp

「第7回 上州将棋祭り」において、将棋連盟の事情により出演者変更をいたしました。
関係各位にお詫び申し上げます。

 

これはおそらく、スポンサーが疑惑の三浦さんを嫌っての出演キャンセルではないってことをハッキリとさせるためのお知らせなんだろうね。ヤマダ電器さんにしてみれば、地元の三浦さんファンから「三浦さんは潔白なのに何故出演させないんだ(`・ω・´)」って非難されたくなかっただろうから。

あまりにも短くて、ナゾなお知らせだったので、「将棋連盟の事情」って部分を太字にしたら意図が伝わりやすかったのにと思ったけどね。